泰永五年勅語第一号
「
建 国 八 年 に際 しての勅 語
」
渙発:泰永5年4月10日(日)
本日、建国八年を皆と共に迎えることが出来たのは、ひとえに、朕の慶びとするところである。
朕が国を肇めてより早七年が経ち、ここに我が泰佑共和国が八年目の第一歩を踏み出したのだと思うと、胸の高鳴りと溢れる涙を抑えることが出来ない。朕が今日まで玉座の主として君臨し、国の成長を見守ることが出来たのは、すべて、皆の功労にほかならない。ここに深く感謝の念を表する。
しかし、今日までの発展は泰佑共和国史の序章に過ぎない。泰佑共和国は歩みを止めることなく、進み続けなければならない。どうか皆で力を合わせ、泰佑共和国の発展によく努めてもらいたい。
去る泰永五年四月二日、朕の諮問に対し、枢密院が答申を発表した。それは、泰佑共和国憲法の改正を要するとの内容だった。これを受け下院に泰佑共和国憲法改正案が上程されたが、朕が政事議会議員に願いたいのは、議員諸君がこの議論に能動的に参加することである。議員諸君は国民の信託を得た国権の最高機関に属するということを忘れないでもらいたい。そして、政事議会議員のみならず、国民おのおのが憲法の改正にについてよく思案することを、朕は願ってやまない。
これを以て建国八年に際しての勅語となす。皆は朕の言葉を肝に銘じ、国力の増大に当たられたい。
御 名 御 璽
泰永五年四月十日